名実共に
 自主的な国家を

東京・田中義三

2002年 1月5日
通巻 1097号

 希望と勝利にあふれるであろう新しい年を迎えながら、「人民新聞」の編集者、読者のみなさまに祝賀のあいさつを送ります。
 わが国も、そして世界も根本的、歴史的転換期を迎えているように思います。
 9月11日のアメリカに於ける同時多発テロは多くの一般大衆の命を奪った決して許されざる行為ですが、その最大の犯罪は、アメリカ主導のグローバリズムに反抗し、抵抗する集団や国を「テロ分子」「ならず者国家」「テロ国家」として、セン滅しようと虎視眈々と狙っていた世界覇権国家であるそのアメリカが「21世紀型戦争」の引き金を引き、それを正当化する口実を与えたことではないでしょうか。
 こうした社会政治情況の下にあって、私は何よりも
 第一に、アメリカへの従属の鎖を断ち切り、わが国が常に自分の意見、主張に基づき判断し行動していく名実共に自主的な国家を目指すこと。
 第二に、益々殺伐としていく社会だけに、国民に労働する権利、豊かで安心できる生活条件が保障され、人々の間で愛と信頼の情が充満していく未来に向け力強く歩んでいくべきだと主張します。
 こうした時代だけに「人民新聞」紙には、大きな使命と役割が期待されていますが、新たな人間的未来に向け大胆に前進していくことを心より願っています。

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人民新聞社

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