ATTAC(アタック)
関西グループ活動の案内

投機への課税を!
新自由主義的グローバリゼーションに
反対する新しい運動

2001年 12月15日
通巻 1096号

■ATTACとは
 ATTACは、「市民を支援するために金融取引への課税を求めるアソシエーション」の略称です。98年に6月にフランスで設立された新しいネットワークです。
■はじまり
 ATTACの運動は、1997年12月にフランスの「ルモンド・ディプロマティク」誌に掲載されたイニャシオ・ラモネ氏の「市場を武装解除しよう」という表題の論説をきっかけとしています。この論説は、金融のグローバリゼーションを進めてきたIMF・世界銀行、OECD、WTOなどの「権力」を武装解除することが、「ジャングルの掟」による支配を阻止するための最優先課題であると主張しています。
■ATTACの主張
 投機的資本取引によって毎日1兆5000万ドルもの金が何度も取引され、それが高金利、債務の増加、大量のレイオフ等の問題を引き起こしている。この問題に取り組むために、 
(1)「タックスヘブン」の廃止。
(2)不労所得への課税の強化。
(3)金融取引への課税が有効である。
 金融取引への課税は、72年にそれを提唱した米国の経済学者の名前にちなんで「トービン税」と呼ばれています。
■運動の広がり
 イニャシオ・ラモネ氏の論説はフランスで大きな反響を呼び、多くの市民団体、労働組合、メディアによってATTACが結成されました。会員は2万人を超え、あらゆる地域でさまざまな活動が展開されています。
 その後ヨーロッパ各国やアフリカ、アジア(韓国、フィリピンなど)、ラテンアメリカ(ブラジル、メキシコなど)の多くの国でATTACの組織が結成されています。
■主な国際的活動
 ATTACは、シアトルからジェノバヘと続いた一連の国際的な会議に対するデモの組織化、インターネットを通じた情報の提供(ニュースレターがフランス語、スペイン語、英語で毎週全世界に送られています)でも大きな役割を果たしてきました。今年1月には、ブラジルのポルトアレグレで第1回世界社会フォーラムを他の団体との協力の下で成功させました。現在は、各国でアフガニスタンに対する戦争に反対する運動に積極的に参加しています。
■日本でもATTACの運動を
 私たちは、日本でこの新しい運動を作り出すために、
(1)「アタックの挑戦…反クローバリゼーション民衆運動の《主張》」出版記念会
(2)金融投機とトービン税についての学習会
(3)来年1月の第2回世界社会フォーラム(ブラジル・ポルトアレグレ)への参加
(4)ニュースレター「サンドインザホイール」の拡大と充実
などを計画しています。
 また、参加される人たちの関心や、既存の団体との連携の可能性等を考えながら、活動プランと活動スタイルを、みなさんと相談しながら練り上げていきたいと考えています。
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▼連絡先/ATTAC関西グループ(代表・杉村昌昭)/TEL 06─6474─1167(喜多幡佳秀)/E-mail: kitahata@ss.iij4u.or.jp

[ 「ムーブメント」〜反グローバリズムへ

人民新聞社

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