釜ヶ崎

第32回越冬闘争を行っています
「生きて花咲く春を迎えよう」を合言葉

2001年 12月15日
通巻 1096号

 北風が街路樹の葉をほとんど落としてしまいました。あわただしい年の瀬、みなさまはお元気でお過ごしでしょうか。
 釜ヶ崎は第32回越冬闘争の最中です。1975年12月10日から1日も休まず続けている焚き出しは今月10日で丸26年になりました。これまでの、のべ提供数は524万1942食です。午前11時、夕方5時の1日2回の炊き出しをこれからも続けていきます。不況が長引き、生活がますます厳しくなる社会の中で釜ヶ崎の仲間をはじめ、全国の方々から変わらぬご支援をいただき、毎日感謝の念にたえません。ありがとうございます。
 さて、3年前の年末、今宮中学校南側路上でテント生活をしていた人たちを大阪市が強制撤去した件で、テントを強制撤去された人たちが大阪市を相手に行政代執行処分取消請求の裁判をおこしていましたが、今年11月8日、大阪地裁での判決があり、棄却されました。裁判所の判断は、釜ヶ崎の日雇労働者の厳しい生活を全く理解しょうとしていないひどい判決で、差別判決と言えます。これまでも行政訴訟を何度かおこしてきましたが、血も涙もない一番ひどい判決でした。大阪市が一貫して釜ヶ崎の日雇労働者を差別してきた差別行政を追認した判決であり、許すことができません。このような判決が100回出ようと、今後も闘っていきます。もちろん、高等裁判所に控訴しました。
 また、徳島刑務所にいる田中末光さんへの面会は月1回続けており、15分〜20分の面会時間に、実兄と稲垣浩がお互いの顔を見て近況報告と励ましを行っています。末光さんは「ホームレスに関する運動の話を聞かせて欲しい」と言い、稲垣は6・13西宮事件の資料集を持参し、現在末光さんは獄中でじっくり読み返しているそうです。支援者への感謝の気持ちもあらためて表明していました。
 「厳しい冬を乗りきり、生きて花咲く春を迎えよう」を合言葉に、助け合って炊き出しを行っています。容態が悪化して病院に入院していた高倉さんも3週間ぶりに戻ってきました。みなさまもどうぞお元気で、よいお年をお迎え下さいませ。
×
▼釜ヶ崎炊き出しの会発行「絆通信」104号より/連絡・tel 06―6631―7460

[ 「ムーブメント」〜日雇い・野宿者へ

人民新聞社

このページは更新終了しております。最新版は新ページに移動済みです。