へそ曲がりの独り言

大阪・縄文人

2001年 11月25日
通巻 1094号

中部電力の事故 

 又かいな、循環冷却水のパイプ破断、キミたちお素人衆は、金属ちゅうたら堅うて丈夫で一生もんやと思うてござるらしいがね、我々その道の専門家に言わすと、さに非ず、ちゃんと金属疲労による破断までの耐用年数まで計算で分かってるんじゃよ。その金属部品の用途や振動、温度変化などなど諸々の条件によって、寿命は大いに異なるんじゃがねえ、聞くところによると、この原発は30年過ぎとるらしいがな、こんなけ使えば部品も老朽化するわいな、それに驚いたぜ、このパイプ何と普通のSCパイプ使うとるがな、何故ステンレスパイプ使わなんだかじゃ、価格の問題じゃろなあ、SCの10倍以上するからなあ。呵々。
 それに、キミら金属ちゅうたら内部までギッチリ詰まっとって、傷など無いもんやと思うとるやろがな、さに非ずでな、超音波探傷機で検査したら内部は傷だらけ、あれ見せてやりたいなあ。昔客先の要望でなあ機械の用途が用途やから、絶対に内部傷の無い金属材料を使うてくれと指定してきよったから、高い費用払うて非破壊検査屋呼び調べて貰うたんやが、立ち会うた我輩驚いたねえ、傷だらけなんじゃよ。表面だけ見てても絶対分からんのがこの内部の傷じゃ、鋳造、鍛造時の傷は製品の表面見ても分からんからなあ、このくらいで済んで良かったぜ、下手したらチェルノブイリの二の舞じゃがな、材料ケチッタために周辺何百キロの住人が全員非難せなアカン様になんねで、「百文惜しみの、一両損」ちゅうヤツじゃ。呵々。
 然し、人間ちゅうのはホンマ、アホ!やねえ、こんな恐ろしい原発を何十基造って「人類の英知、文明の進歩」ちゅうて威張ってはんねやから、驚くがな!勝手にサラセじゃ。呵々。

大和の縄文人 申す

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人民新聞社

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