<浴田裁判>

公判は全ての実質的審理を終了

2001年 11月15日
通巻 1093号

私たちは悔いのない闘いをしてきたと思っています

 いつも人民新聞をありがとうございます。
 ずーっと報告をしないできましたが、私の公判は、去る10月30日に全ての実質審理を終了し、あとは11・28求刑、1・11最終弁論、(多分)年度内判決を待つだけとなりました。6年余、長い取り組みでしたが、私たちは悔いのない闘いをしてきたと思っています。
 30日の公判では、この間の法廷供述を裏付ける物的証拠としての1977年弁護人宛手紙(最近発見しました)を提出、採用されました。これで検察官は1975年供述調書の信用性を主張することも、この間の法廷供述を否定することもできなくなりました。
 この手紙は偶然みつかったのですが、実に24年間も私たちの手紙を保管し続けてくれた一連の東アジア反日武装闘争裁判支援の仲間たちの存在と持続的な取り組み、そして統一・浴田裁判弁護団の熱意が24年も昔の手紙を、この年月関わった全ての者の思いの結果であるかのように形にして、この法廷に持ち込まれたのだという気がしています。本当にみんなの歴史的、現在的な闘いと存在に支えられて裁判をやれてきました。感謝の気持でいっぱいです。
 検事はめいっぱいの報復(1975年に他のメンバーに気づいていたのに逮捕できなかったこと、検事調書を否定されたこと、そして超法規的釈放…)求刑をしてくるのでしょうが、悔いのない闘いを、みんなの知恵と力を結集してやってきたと思うので、「よし、いうてみい!」という気持です。最終弁論にもうひと踏ん張り力を集中します。まずは、ここまでのご支援とご協力に感謝を伝えます。敗北からの出発でしたが、裁判をやれて良かった。
 裁判を通じて大勢の人々に出合え、共同できて良かったと思っています。そして共に作りだしてきたものを、これからの仲間たちとの共同と社会変革の前進に生かしていけるように、ガンバリます。共に!

(浴田ゆき子)
●浴田由紀子さんを救援する会12・8集会
12月8日(土)PM2:00〜8:00/東京・文京区民センター(地下鉄・春日)/公判報告、話・朝倉喬司・足立正生・荒井まり子、他/1,000円/連絡・Tel.03-3891-7047

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人民新聞社

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