小泉首相靖国神社参拝
違憲アジア集団訴訟に参加

2001年 11月5日
通巻 1092号

 10月31日夜、エル大阪で「10・31支援・原告、弁護団団結集会」が行われ、参加を表明していた原告の1人として出席してきました。当日の出席は100名余りでしたが、事務局の報告によれば在韓の元軍人や軍属、遺族11八名を含む639名が原告に加わり、まさしく先の侵略戦争を総括、反省しない日本をアジアの人々を含めて訴えるという構図になりました。
 そして、浄土真宗本願寺派正蔵坊の住職・菅原龍憲さん、在韓の元日本軍人・金さん、クリスチャンの平たか子さんの3名を原告団の共同代表に選出。
 また弁護団も14名の参加で結成され、井上二郎弁護士を団長に選出し、翌11月1日大阪地裁へ提訴しました。他県でも同日松山地裁へも63名と法人が、福岡地裁へも211名が提訴され、近々東京、千葉、沖縄でも原告団を結成、各々の地裁への提訴の準備がなされています。
 今回の提訴の特徴は、小泉首相以外にはじめて靖国神社そのものを、憲法20条1項(国からの特権付与の禁止)違反で訴え、東京では石原都知事も訴える予定です。
 10・31当日は、菅原団長をはじめ、龍谷大学の平野教授、弁護団、今まで各地で違憲訴訟をしてこられたみなさん、そして沖縄の彫刻家金城実さんらからも発言があり、共感を覚えると共にとてもよい勉強をさせてもらった集会でした。
 かつての軍国日本の精神的支柱としての「靖国」を再び活用しようとする小泉首相らの意図を粉砕したいものです。
 11・1各紙夕刊等はこの事を大きく報道し政府にコメントを求めたところ、福田官房長官は「内閣総理大臣である小泉純一郎が参拝したのだから違憲ではない」と答えました。このことは、「内閣総理大臣の小泉」なら違憲になることを認めているのです。「である」と「の」を使い分けるなど欺瞞であり、ペテン以外なにものでもありません。


▼「戦争と差別を考える東部大阪実行委ニュース・八尾版」No.139より/

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