反対声明

アメリカ大統領
  ジョージ・W・ブッシュ 殿

関西共同行動および緊急行動参加者一同

2001年 10月5日
通巻 1089号

 本日、10月8日午前1時、貴国と英国の軍隊が、巡行ミサイル・トマホーク、戦略爆撃機、戦闘攻撃機、戦闘機等でアフガニスタンのカブール、カンダハルなど6ヵ所に空爆を行いました。あなたたち政府機関の「軍事施設にのみ的をしぼった」との声明にもかかわらず、すでに幾人かの民間人が犠牲になったとの報道もあります。さらに、あなたたちの攻撃によって多数の民間人が住処を追われ、難民となり、命と健康が奪われることになるのは目に見えています。
 私たちは、貴国と英国の「報復戦争」の開始に、心の底からの怒りを込めて抗議します。私たちは、かねてから「『報復戦争』ではテロはなくならない」、「さらに悲惨な報復合戦を繰り返すことになる」とあなたたちに申し入れしてきました。このアフガンへの空爆の直後に、フィリピンなどいくつかの国で、軍事施設の爆発などがあったと報じられています。私たちは貴国政府と英国政府に要求します。ただちに、アフガニスタンへの軍事を中止せよ、戦争にかかわる一切の行動を中止せよと。
 あなたたちが空爆を始めたときに開かれていた、ニューヨークの市民集会では、「戦争では、失ったものは返ってこない」「戦争では何も解決しない」と市民が口々に訴えていました。私たちは、こうしたアメリカの市民の声に希望をつなぎます。テロをなくすには、何よりもイスラエルと一緒になった、パレスチナへの敵対政策をはじめとするあなたたちの中東政策を見直し、アラブと世界に真の平和をつくる道を進むことこそ求められています。再度要求します。アフガニスタンへの軍事攻撃をただちに中止して下さい。

(2001年10月8日)

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人民新聞社

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