反対声明

ジョージ・W・ブッシュ
   アメリカ合衆国大統領へ

米空母に反対する市民の会(小樽九条連) 

2001年 10月5日
通巻 1089号

 昨日未明、アメリカ合衆国政府は、アフガニスタン爆撃を開始した。
 爆撃時間は、アフガニスタンでは、10月7日午後8時頃であった。
 陽が落ちて暗くなり、アフガニスタンの民衆が休息しているとき、突然アメリカ合衆国軍のミサイルと爆弾が、アフガニスタンの7都市部に落とされた。
 さらに、本日未明にも、アメリカ合衆国政府は、アフガニスンタの各地を爆撃した。
 アジア太平洋戦争末期、アメリカ合衆国政府は、日本のヒロシマとナガサキに原爆を投下し、40万人近い市民を、無差別に瞬時に殺害した。。このとき殺害された市民の中には、当時日本の植民地とされていた朝鮮の民衆もいた。負傷者も多く、現在もその後遺症に苦しめられている人々が少なくない。
 アジア太平洋戦争後においても、アメリカ合衆国政府は、朝鮮戦争・ベトナム戦争・「湾岸戦争」などの際、上空から爆弾を大量に投下し、無差別に市民を殺戮した。
 ベトナム戦争のときにアメリカ合衆国軍がまき散らしたダイオキシンによって、新しく産まれた人たちも苦しめられている。「湾岸戦争」のときにアメリカ合衆国軍がイラクの大地に投下した大量の劣化ウラン弾によって、今もイラクで大人も子どもたちも苦しめられている。
 アメリカ合衆国には、アフガニスタンを空爆する権利はない。アメリカ合衆国政府・軍のアフガニスタン空爆は、人類の普遍的倫理に反する。
 私たちは、アメリカ合衆国政府に次のことを要求する。

(1)ただちにアフガニスタン空爆を中止せよ! これ以上、アフガニスタン民衆を殺戮するな!
(2)9月11日事件の歴史的原因を真剣に解明し、自国の歴史的犯罪を反省し、事件を平和的に解決する努力を行え。
(3)アメリカ合衆国軍の朝鮮・ベトナム・イラクなどでの無差別民衆殺戮を反省し、民衆に謝罪せよ。ベトナム大地へのダイオキシン散布(化学兵器使用)、イラクの大地への劣化ウウラン弾投下の責任をとれ。
(4)ヒロシマとナガサキに原爆を投下し、無差別に40万人近い市民を瞬時に殺害した歴史的責任をとれ。


 (2001年10月9日)
▼連絡先/小林寛子(小樽市桂岡町 24―13 /tel0134―62―5247

「特集」トップへ | 「ムーブメント」─反戦・反核・反軍・反基地へ

人民新聞社

このページは更新終了しております。最新版は新ページに移動済みです。