大阪豊中・教育長刑事告発事件
豊中支部書記長「不起訴」勝ち取る
「守る会」も果敢に反撃/市教委の請願握り潰しを追及

2001年 9月25日
通巻 1088号

 豊中市教委の浅利教育長が、卒業式を「妨害した」として豊中支部書記長を威力業務妨害の疑いで豊中署に告発した問題で、大阪地検が不起訴にしていたことが11日、わかりました。
 11日の昼過ぎ、ある朝日新聞記者の電話取材で大阪地検が「不起訴を決定していた」ことがわかり、同日夕刻、地検の担当検事に直接問い合わせたところ、「外形的事実はあるが、威力とまではいえないので8月27日に不起訴処分を決定した」との確認が取れました。これで、浅利教育長がでっち上げた「威力業務妨害」がウソだったことが証明されました。
 浅利教育長が刑事告発した4月以降、組合は大阪全労協をはじめユニオンネットワークの共闘のもと、刑事事件化させない取り組みを行ってきました。また一方、地元豊中では「Kさんの人権を守る会」が中心になって、市民への情宣、市教委への抗議・告発取り下げ要求、地検への要請行動、インターネットを使った呼びかけなど、あらゆる方法を駆使して闘ってきました。組合と市民との共闘で闘い取った大きな成果といえます。
 一方、豊中市教委は防衛に躍起で、市民の正当な請願を「不受理」にするなど、違法行為を犯しています。


教育長の問責および「4人組」の懲戒を請願
 「守る会」は5月以降、3件の請願と異議申し立てを豊中市教委に提出しています。それらは、現在、教育委員の供覧に付されています。「浅利教育長の問責を求める請願」は、市教委の名を騙って刑事告発した浅利教育長の責任を追及するものです。
 異議申し立ては、違法に請願を「不受理」にした行政行為を取り消すよう求めたものです。また、山藤学校部長以下の市教委事務局4人組の「懲戒を求める請願」は、教職員課が請願を握りつぶすという前代未聞の違法行為を行ったためです。


▼大阪教育合同労働組合発行「教育合同」第276号より/tel 06―4793―0633

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人民新聞社

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