反ガイドライン軍事情報

特殊部隊投入し限定空爆
米軍報復計画概要

朝日新聞 9月27日

2001年 9月15日
通巻 1087号

 米紙ロサンゼルス・タイムズは26日、米中枢同時テロで、ウサマ・ビンラディン氏の拘束を目的とした特殊部隊の投入と、タリバン本拠地への限定的空爆などを組み合わせた米軍の報復作戦の概要が明らかになったと報じた。
 作戦立案にかかわっている米中東軍のジニ前司令官は「作戦に必要なすべての部隊が整ったと思う。攻撃はすぐにも始められる」と述べ、早期の攻撃開始を予測した。
 同紙によると、報復攻撃は、(1)特殊部隊を中心としたビンラディン氏らの身柄拘束、(2)アフガニスタンの首都カブールとタリバン政権の本拠地カンダハルへの限定空爆、(3)周辺地域に展開する大量の空、海、陸軍によるイラクなど周辺国の抑止―が柱となっている。
 特殊部隊の作戦は、アフガニスタンの現地語に通じた少人数の先行部隊が投入され、ビンラディン氏らの所在を確認した後、本隊が現地入りし空港や交通の戦略拠点を確保する。
 すでに特殊部隊はアフガニスタンの反タリバン勢力「北部同盟」と連携し、ビンラディン氏の所在などに関する情報収集を開始している。
 初期空爆は限定的で夜間に行われる。カブールやカンダハルのタリバンの訓練基地が対象。第2波空爆はタリバンの一般部隊などを目標に設定。アフガニスタン周辺地域に配備された F15、F16戦闘機、B52爆撃機、空中警戒管制機(AWACS)など100〜130機が参加する。
 周辺地域には空母4隻や作戦機500機以上など「大規模戦争」を遂行できる戦力が集結しつつあるが、その目的は現段階では、イラクなど周辺国の不測の行動に対する抑止や、特殊部隊救出などに限定する方針。 
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 アメリカのマスコミの報道も割れているようですが、政権内部でも意見が割れているのでしょう。今すぐに作戦をして、ビンラディンを取り逃がすと大失態。しかしあまり時間をかけると、国民の戦争熱が冷めてしまう。アメリカでは反戦派の巻き返しも始まっていますから。日本国だけが、自衛隊自衛隊と熱くなる一方。

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人民新聞社

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