反ガイドライン軍事情報
米海軍が演習を強行
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しんぶん赤旗 8月4日 |
2001年 7月25日
通巻 1083号
米海軍は米自治領プエルトリコのビエケス島で2日、演習即時中止を求める住民投票結果や自治政府の反対を無視し、10日までの予定で演習を開始しました。現地の抗議行動が広がるのは必至です。
演習は中東に向かう空母セオドア・ルーズベルトを中心とする戦闘部隊によるもので、2万3000人が参加。爆撃、ミサイル発射、海兵隊の上陸訓練など多岐にわたり、昨年4月の誤爆で地元警備員が亡くなって以来、最大規模の演習です。2日は艦砲射撃をしました。
現地の「ビエケス救済・開発委員会」によると、プエルトリコ本土から支援にやってきた弁護士や医者、教師ら7人が無抵抗の「人間の盾」として演習場に入っています。島民らが編み出したこの抗議行動は「市民の不服従行動」と呼ばれています。
同委員会のロバート・ラビン氏は、「68%が米軍演習即時中止を求めた住民投票の結果から、不服従行動は島民の強固な支持のもとで行われる」「米政府は自分たちがたびたび非難する独裁政権のように振る舞っている」と演習を強行した米国を批判しています。
一方、米海軍のゴード少佐は、「われわれがここにいるのは、良き隣人となり、乗組員らを訓練するためだけだ。ビエケス社会への影響ができるだけ小さくなるように訓練するつもりだ」と語っています。
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