反ガイドライン軍事情報
米のミサイル防衛実験、実は…
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東京新聞 7月28日 |
2001年 7月25日
通巻 1083号
7月14日に成功した大陸間弾道ミサイル(ICBM)の迎撃実験は、敵のミサイルに見立てた標的に命中しやすいように、
ICBM弾頭から迎撃ミサイルを誘導する電子信号を発信していたことが明らかになった。米国防総省当局者が27日認めた。
国防総省によると、2004年にハワイにICBM弾道を捕そくする地上レーダーが完成するまでは信号で誘導するシステムをとっており、国防総省は「実験をごまかすためのものではない」と説明しているが、敵のミサイルが不意に襲ってくるなどの現実の状況と程遠いなどの批判も起きている。このため、国内でも議論が分かれている米ミサイル防衛構想に対し、疑問の声が一段と強まる可能性がある。
国防総省によると、この電子信号は迎撃ミサイルが探知すべき範囲を絞るためのもので、命中直前には信号に頼らず撃墜したとしている。
14日の実験では、西太平洋クエゼリン島から発射された迎撃ミサイルが、カリフォルニア州米空軍基地から発射され、ハワイ上空で切り離されたICBMの模擬弾頭をとらえ命中させた。通算4度目、ブッシュ政権下では初の実験だった。
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SDIのころからこの手の実験は、いつも目標が「私はここよ」信号を出していたので、驚くにあたりません。サミット前だから何としても「成功」させなければならなかった。しかし信号を出していなくても同じことです。ミサイルがたった1基という現実離れした想定。
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