あくまでも
がんばり闘い抜く覚悟です

東京・田中義三

2001年 12月5日
通巻 1095号

 拝啓 だんだんと暮れもおしつまっていきますが、いかがお過ごしでしょうか。今私には「人民新聞」が届けられています。心より感謝いたします。
 私の事件や状況についてはすでにご承知だと思います。
 タイにおいてのいわゆる「ニセドル」裁判では多くのみなさまの支持支援の下、冤罪を晴らすことができました。
 昨年6月に自主的帰国を行い、現在はハイジャック等の裁判闘争を行っています。
 ハイジャック事件そのものに対しては、言語道断で弁明の余地のないものと考えており、堂々と裁判に臨み裁きを受ける覚悟です。同時に一連の事件が当時の日本の社会政治状況の下で発生したものである以上、変革運動の一端を担った当事者のひとりとして、冷静に事の正否を区別しながら何故誤りを犯し、失敗したのかを厳しく究明し、次の世代にしっかりとした教訓を残す義務があると考えます。そして、それこそが国民の皆様に対する真心からの謝罪であり、共に闘った仲間達への義理であり、私にとってのもうひとつの責任のとり方ではないのかと考えております。
 過ぐる10月29日に最終弁論を終え、来年2月14日の判決を待っている状況です。ハイジャック事件の主犯格に捏造し、不当な求刑を下している中で結果は厳しいと思いますが、あくまでも頑張り闘い抜く覚悟です。
 「人民新聞」なつかしく読みました。以前ピョンヤンに於いて見ていましたがタイでの事件以降これまで手にできませんでした。長い歳月、社会変革の志を固く抱き、一貫して日本の政治社会問題を、国際問題を鋭く分析評価しながら、最前線で闘い抜いておられることに心より敬意を表する次第です。今後とも、その崇高な使命の自覚の下、精力的に活動を展開され、大きな成果を達成していくことを願っています。(要旨)

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人民新聞社

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