闘いって本当にステキでオモシロイです

福島・宮沢 とり

2001年 8月25日
通巻 1085号

 今日9時からのNHKで、小泉が郵政事業の民営化についてとくとくとしゃべっていることを聞いていたら、「民営化すれば、赤字ではくってゆけないから競争をする、そしてもうけて税金を国に払う」といいました。
 私は思わず棚倉町へ20年前ジャスコとヨールベニマル2店がくることになり、第1回のジャスコの説明会があったとき、同じようなことをジャスコ側がいったことを思いました。1980年だかの3月も終わりの頃でした。
 大演説会場では皆、真剣に聞いていました。ところが棚倉の公民館での会場では違いました。私は女ばかりが5人もそばにいたのに私1人となり、ア、ダメだとガマンして聞いていたところ、そのうちに人々は怒り出しました。そして5人に大勢ですから、タチマチやじりたおされて、ほうほうのていで彼らは退散しました。
 ところが50日近くたって、第2回目の説明会(初めてだと)が開かれ、彼ら5人組は全く低姿勢となりました。ところが、こちら側の姿勢というか、士気が全くあがらないのです。私は(タッタ1人)心の中で、ア、ダメダ、2店もこの小さな町へやってきたら…そして遂に立ち上がって(妨害、味方から、日共は全くダメ!)、5人に5つの質問を始めました。
 その5つの質問の中の1つに、小泉の言ったことと相通ずるものがあったのです。その5つは、彼等が第1回のとき、みんな彼等自身が思わずべらべらと高姿勢で言った言葉で、「私たち(ジャスコ)がこの町(棚倉町)へ進出しなくとも、どこかの大型店がくるでしょう。…私たちがくることによって店(小売店)どうしが競争して、よい結果をうむでしょう」など。
 私「あなた方は、当棚倉町を相手に出店ゴッコをやろうとしているのか?(してるのですか?ナンテ、いわなかった)また、大型店がくることによって、小売店同士が何故死にものぐるいの競争をしなければならないのか?また、大型店で買い忘れたものを他店で買うだろうというが、小売店におちこぼれを拾えというのか?等。すると彼等は一言も喋らず、ハリついたバッタのよーになってしまいました。そして次の瞬間、なりやまぬ 拍手が会場から起こりました。
 資料(当時の棚倉が発火地点となり大型店規制強化の法律 みたいなものができ、全県、全国にその波紋は拡がってゆきました)が全部とってあります。
 闘いって、本当にステキでオモシロイです。逆転ガチしかナイノデス。 

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人民新聞社

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