卒・入学式にむけて

「日の丸・君が代」で府教委交渉
指導要領による憲法の蹂躙は許さない!

大阪教育合同労働組合

2001年 3月15日
通巻 1071号

 組合は2月14日、卒・入学式にあたって「日の丸・君が代」問題で府教委交渉を行いました。
 府教委は1月10日に「国旗掲揚・国歌斉唱が適切に実施されるよう」との通知を出しています。19日には臨時の府立学校校長会を招集し、細々とした指示を行っています。各市教委に対しては教育長協議会と主担課長会議で「3点セット」で実施するよう指導しています。
 交渉の中で、府教委「指導」の中身がまるで子どもに指導するかのような詳細なものであることが明らかになりました。「国歌斉唱を式の中に位置づけること」「PTA役員には理解を得ておくこと」「あらかじめ教職員には斉唱起立するよう伝えておくこと」「司会者は起立を促すが、不要な発言はしないこと」「校内でのビラ配付は許可しないこと」等々です。おまけに、府教委事務局員を派遣し、卒業式の情況を把握すると、校長に脅しまでかけています。
 「不要な発言」は何を意味するのかという追及に、「思想・良心の自由については、教育活動全般において指導していくものであるから、ことらさ言うのは不適切である」という、とんでもない見解を明らかにしました。また「学習指導要領の範囲内で行われることは、思想・良心の自由を侵すものではない」という考えを展開しました。法や省令以下の「告示」に根拠をもちさえすれば、憲法はクリヤーするという倒錯した論理です。「最終決定は校長が行う」と建て前をいいつつ、指導要領にさえ根拠をもたない「3点セット」の強制は許せません。組合は憲法違反の「日の丸・君が代」強制に対して断固闘います。

大阪教育合同労働組合発行「教育合同」第265号・tel06─6352─2472)

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