強制配転・DM汚職弾劾!
近畿郵政局へ怒りの大結集勝ち取る

 妻鳥紳三/強制配転に反対する会

2001年 6月25日
通巻 1080号

 近畿郵政局は、6月1日に約1000名の郵便労働者の強制配転を強行しました。「人事交流」という美名の下、ここ数年に及ぶ年2回のペースでの強制配転攻撃は、現場労働者の強い怒りと反撃の闘いを生み出しています。
 6月15日、『強制配転に反対する近畿郵政労働者の会』が主催する近畿郵政局前集会が行われ、郵便労働者と支援の民間労組の仲間120名が結集しました。
 主催者からは、強制配転攻撃は(1)労資協調体制に反対する組合つぶし(全逓内左派、郵政全労協、郵産労等)を目的に、活動家や組合役員をパージする、(2)中・高年労働者への実質的な大リストラ政策であり、強制配転による精神や身体の変調をきたし、長期病気休暇や退職、さらには自殺にまで追い込まれるケースがたくさんある、とその実情が報告されました。また、昨年7月の自公保政府による「公務員定員削減計画」の下、郵政事業庁が打ち出した「郵便事業新生ビジョン」では、14万人郵便労働者の1割を削減し、アルバイトやパート労働者という不安定かつ安価な労働力に置き換えるという、大合理化・大リストラを絶対に許してはならないとの決意が明らかにされました。

◆DM汚職糾弾を

 集会では、大阪・京都・兵庫3府県の郵便労働者の報告として、高槻局・伏見局・垂水局の仲間が次々とアピールに立ちました。
 その中で、郵政局や郵便局幹部職員によるダイレクトメール汚職が極めて深刻であり、管理職が収賄容疑で次々と逮捕され、また大量処分が発令されている実態がバクロされました。現場労働者には強制配転という、人権も民主主義も踏みにじる暴挙を行い、強権的労務管理を徹底しながら、当局側と民間発送業者達とのボロ儲けの利権構造は絶対に許されないと告発されました。
また、京都では役員が大量に飛ばされている実態や、兵庫でも、西宮で2人の自殺者を出していることや、強制配転されている多くの仲間が辞めていっているとの状況が明らかにされました。

◆熱い連帯の挨拶

 続いて、郵政近畿労働組合(全労協)、港合同、全日建連帯労組関西生コン支部、関西単一労組、関西合同労組、闘う国労闘争団と共に闘う北大阪市民の会、管理職ユニオン関西の各労組・団体より連帯のアピールを受けました。挨拶の中で「刑事弾圧を受けつつも反撃して闘っている」また、「リストラ倒産攻撃を許さない職場闘争づくりを行っている」等の報告を受け、郵政当局の強制配転策動に、共に闘おうとのアピールが続きました。

◆配転者の決意!

 最後に強制配転された仲間が、元気よく起ち上がる不退転の決意を表明しました。「近畿郵政局の団結破壊に激しい憤りをもって、人事院公平審闘争や裁判で闘う」との力強い発言等が続きました。
 抗議集会は、怒りのシュプレヒコールと「団結ガンバロウ」でその成功を確認しました。

(終)

「ムーブメント」トップへ戻る

このページは更新終了しております。最新版は新ページに移動済みです。