アジアの労働運動・バングラディシュ

最低賃金の引き上げ求め
衣料労働者ゼネスト
労働協約を実施せよ!

2001年 6月25日
通巻 1080号

 以下は、バングラデシュ全国衣料労働者連合(NGWF)のアミルル・ハク・アミンさんからAPWSL日本委員会に届いた6月3日付のメッセージです。

【連帯メッセージの宛先】
Amirul Haque Amin
General Secretary, NGWF
Chairperson, BGWUC
Fax :88-29562562

 バングラデシュの全国衣料労働者連合(NGWF)から挨拶を送ります。私たちは7月1日に、衣料労働者の全国規模のストライキを呼びかけています。このストライキを成功させるため、NGWFは6月1日、デモを組織しました。以下は当地の英字紙の報道です。
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 昨日、市内で赤旗を掲げたデモが行われた。これは全国衣料労働者連合(NGWF)が衣料産業に関連する省庁に6項目要求の即時実現を要求して行ったものである。このデモはまた、全国の衣料産業労働者に7月1日のストライキを成功させるよう呼びかけることも目的としていた。
  NGWFのリーダーたちは、デモの後、パルタン交差点の近くで行われた集会で、「衣料産業の経営者たちは前に署名した協定を尊重せず、その代わりに我々の労働組合を結成する合法的な権利を取り上げ、週休の保証、月1800タカの最低賃金(1タカは約2円)等の要求を含む協約を実施しなかった」と語った。
 彼ら・彼女らは、「産業全体のストライキを呼びかける以外に方法はない。我々はすべての労働者に、7月1日の衣料産業のストライキを成功させるよう呼びかける」と語った。
 集会はNGWFのアラム・カビル委員長が司会を行い、アミルル・ハク書記長をはじめとするリーダーたちが発言した。また、弁護士のアベッド・ラジャ氏が衣料労働者の運動への支持を表明した。(「ザ・インデペンデント」6月2日、ダッカ発)
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  NGWFは、バングラデシュ衣料労働者統一評議会(BGWUC)の旗のもとに、他の6つの労働組合連合と共同で、7月1日、バングラデシュの衣料産業全体のストライキを呼びかけています。このストライキは以下の6つの要求を実現するためのものです。

(1)衣料労働者のための、最低賃金1800タカ(非熟練労働者)を基礎にした新しい賃金体系
(2)衣料労働者の健康と安全の保証
(3)衣料産業とその市場の開発と拡大のための必要な措置
(4)衣料産業に労働組合法を導入し、輸出加工区の労働者に労働組合法を適用すること
(5)衣料労働者のための、住宅、学校、病院が整っている工業地区を
(6)1997年と2000年にBGMEA(衣料産業経営者連合) BGWUCの間で締結された労働協約の実施(採用通知書、身分証明書の発行、勤務記録の完備、週休の実施、産児休暇など)

 現在、衣料労働者の最低賃金は800タカです。経営者は労働組合の権利を認めていません。BGMEAは、1997年にBGMEAとBGWUCの間で締結された労働協約を実施していません。
 私たちは闘争の成功のためにあなたがたの支援と協力を必要としています。

(終)

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