情けない共産党 |
京都・渭原武司 |
2001年 3月25日
通巻 1072号
聖教新聞(創価学会)によれば、各地の市議選、町議選で公明党は全員当選、大躍進している。一方、共産党は現職が落選するなど、益々「凋落」「退潮」、ただごどではないようだ。
野党の共産党が「あれもこれも共産党がやった」と宣伝しても、石原都知事に「ハイエナ」よばわりされるような結果をもたらし、みっともない。共産党を除くオール与党の状況の中で、共産党は何ができるのか。たとえ「共産党は何でも反対する」と言われても、理由が正しければ支持は得られるのだ。
戦前、反動の嵐の中で、共産党系の政治的自由獲得労農同盟唯1人の衆議院議員として奮闘、第56議会で治安維持法改悪に真っ向から反対した山本宣治は、それでも「山宣」として民衆に親しまれ、今なお敬愛されている。
昔と今では事情が大きく変わっているけど、共産党議員には、山宣のように唯1人でも民衆の要求を掲げて何をなすべきか、があるだろう。北一輝ほどの人物ではない石原の発言や小金井市議選(東京)投票日前夜にまた配られた中傷ビラなど跳ね返す力もなく、わめくだけでは情けない。
[参考記事・日本共産党の路線転換についての意見特集]
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人民新聞社
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