百万の餓死に比べれば大仏など単なる風景

和歌山・仏教解体

2001年 5月5日
通巻 1075号

 アフガンでバーミヤンの大仏が破壊された。タリバンへの非難轟々だ。
 方やアフガンで100万の餓死者という事実がある。世界はこれに対して何をしたか。傍観座視したではないか。数の上で100万というが、1人ひとりは家族があり、1人ひとりの個性ある情愛の交流があったはずだ。餓死者の1人ひとりの残された家族はどんなに辛いか。それは洋の東西を問わず同じだ。
 国連とか学者とか有識者などが「貴重な文化遺産」、「人類の宝」などとほざいているが、100万という人間の命は返ってこない。 人間の命は地球より重いとは、いったい誰が言ったことか。人の悲しみ、辛さに対して一片の想像力も持たぬ国連、学者、芸術家、有識者などのヤカラに大仏破壊を非難する資格はない。そんなヒマがあるなら、己の全財産をハタイテでも1人でも2人でも餓死の危機に瀕しているアフガンの人々を救え。
 100万の餓死というあまりにも悲惨な事実に比べれば、大仏などは単なる風景に過ぎない。

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人民新聞社

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