2001年 6月25日
通巻 1080号

　またヘリコプターが飛んでいる、救急車のサイレンが鳴っている、もう8年目になる。近所の者誰1人として協力してくれない、もう疲れた、本音である。警察官が病院で発砲しようとしてから、国際刑事裁判所の存在を知り、弁護士と会い、民族の誇りをもってさまざまな自分自身の抵抗を続けた。
　今も昔も何も変わっていない。
　以後三重大学病院で骨移植という2度目の手術を受け、そこでも手術後の最初の食事に強い毒を入れられ、胸がぐりぐりと回り生死をさまよった。解毒剤と鎮静剤を打ってもらった、一命をとりとめた。
　私の食事を運ぶ労働者が、私の食事のどこに毒を入れるのか、楽しみで仕方なかったという。もう怒りも出てこない、涙も出てこない。
　三重大学病院退院後、松葉杖をつきながら弁護士と会った。まず四日市市民病院での警察官の取り調べの中で、そんな市民にはいてもらわなくてもいい、と暴言を吐き、拳銃を抜き発砲しょうとした件に焦点をしぼった弁護士は第三者の物理的証言が必要だとの見方である。2人で四日市市民病院へ証言を取りに行った。冷たい対応だった、誰も協力してくれなかった。
　法務局人権擁護課へも行った。そして四日市市民病院を捜査してくれたが、証言は取れなかった。捜査内容と個人名は教えられないとのことだったが、発砲しようとした警察官の名前を教えて欲しいと頼みこんだら公務員の顔がニャッと笑った、裏金である。怒鳴って帰った。
　　最後に骨の中にある金具を抜く手術を、名古屋の赤十字病院で受けた。なんとか松葉杖なしで歩けるようになった、2年半ほどの歳月がかかった、長すぎる、単純骨折だった。
　深い絶望感が日々を覆う、神様どうか生きれますように

(終)

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