「生臭い奴」とは、
小泉首相のことだった

青森・中村亮嗣

2001年 5月15日
通巻 1076号

 小泉新内閣が発足し世論調査で高い支持率を示し、まるで国民の支持、すなわち国初めての大統領選挙のような感じである。
 しかし自民党総裁選挙から組閣に至るまで中曾根康弘元首相などタカ派政治家が動いたといわれる。
 思い出せば、「小泉元厚生大臣」と言われていた頃は「党内で生臭いことを言う奴がいる」というニュースを聞いた時は、胸がスカッとし、多分これは中曾根康弘元首相のことを指して言っていると思っていた。
 もし小泉が総裁に選ばれれば早速この「生臭い奴」を除名することをいちばん期待した。そして自民党もすっきりアカ抜けしたムードになることを期待した。その結果はいったい「生臭い奴」とはいったい誰だったのか。逆に中曾根から可愛がられているようである。
 ヤスクニ神社、終戦の日参拝問題も「現在の平和があるのは第2次大戦中尊い命を捧げた人である。それを参拝するのは当然である」と発言したようである。それならば、「近隣諸国の犠牲者・住民・兵役者にも将来、参拝する予定である」と言ってほしかった。

(終)

「言わせて聞いて」トップページへ戻る

このページは更新終了しております。最新版は新ページに移動済みです。