【カタルーニャ 独立運動】カタルーニャ抗議デモで暴力を挑発 カタルーニャ市民より寄稿 Laura Palau Tuset 翻訳:脇浜義明

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過激化するスペイン政府

 カタルーニャは、独自の文化を持つスペイン北東の小さな地域で、中心地はバルセロナです。スペインからの独立を願い続けてきましたが、スペイン政府による不当な扱いが続き、多くの人々が独立運動に参加しています。私たち自身が未来を決める国民投票を、スペイン中央政府が認めないからです。  

2017年10月、カタルーニャ自治政府は、独立の是非を問う住民投票を実施しましたが、スペイン中央政府は、これらの政治家たちを刑事訴追し、9~13年の禁固刑を言い渡しました。多くの人々が抗議活動を行い、10月18日には、独立を求める約50万人の平和的デモが行われました。  

形勢不利になったスペイン政府は、情け容赦ない弾圧を正当化するため、暴力シーンを作り出す作戦にでています。先週、私たちが平和的にデモを行っていたところ、警察車両が道をふさぎ、大量の警察官が車から降り、ゴム弾を打ち放ったのです。そして手あたり次第、殴りかかりました。現場は大混乱し、人々は走って逃げだしました。とどまっていては、殴られるかゴム弾を撃ち込まれるからです。若者たちは、警察車の侵入を防ぐために、コンテナに火をつけ、道をブロックしました。  

テレビ局と新聞各社は、警察側の暴力ではなく、私たちの行動だけを報道しています。彼らは求めていた映像を手に入れたのです。「カタルーニャの独立派たちは暴力行為に出た」というわけです。  

私には、子どももいます。平和主義者で、より良い、自由な国に住みたいだけです。スペインの弾圧がここまで過激になるだろうとは、思いもよりませんでしたが、人権軽視は、何年も前から進んでいたのです。独立派は、その犠牲になっています。スペイン政府は、「悪者は独立派で、殴っても、攻撃してもいい」とスペイン人に信じ込ませようとしています。この状態が進めば、私たちを殺してもいいと、信じ込ませることになるでしょう。

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