【各地のムーブメント】手ごたえのある信頼と連帯感 若者の担い手養成が課題 北大阪合同労組 小泉 圭

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コミュニティユニオン全国大会報告

 コミュニティ・ユニオン全国交流集会が30周年を迎え、今年は10月5~6日、姫路で開催された。兵庫県下のユニオンの数が多いこともあり、参加者は500名を超えた。  

進行は例年と同じスタイルだが、メインの全国ネットワーク総会の後に特別闘争報告。続いて松元ヒロの痛快な政権風刺芸に会場が湧いた。晩のレセプションは参加者でごった返し、翌6日は、12のテーマに分かれた分科会に各自参加。集会宣言で閉会した。  

全国各地からの闘争報告やパンフレット、記録の内容は、労働者の現状に関する多種多様な問題にわたり、困難に立ち向かって闘いを進めているユニオンの仲間たちへの共感が湧く。  

右傾化を深める安倍政権と、それに追従した報道やマスコミが大手をふるなかで、ともすると自分たちの力に限界を感じ、疑心暗鬼に陥りがちだ。しかしここに来るとそんな気持ちを吹き飛ばすことができる。見知らぬ顔の方が多いのだが、確かな手ごたえのある信頼感と連帯感に浸ることができる。その手ごたえは、今後のユニオンで活動をさらに進めるエネルギー源になっているはずだ。  

今年は、韓国非正規労働団体ネットワーク(韓非ネ)、ロサンゼルスの労働運動が紹介され、国際的な先進的労働運動との連帯が進められている。 

韓国では、労働運動の担い手は若い人が圧倒的に多いそうだ。集会に参加した「韓非ネ」のメンバーも若者ばかりで、休憩時間にケータイ片手に、盛んに意見交換している姿が印象的であった。歴史的背景の違いはあるが、韓国の労働運動に大いに学び、若者世代中心の活気あふれる労働運動を創ってゆく課題を突き付けられた思いがする。

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