【緊急報告】沖縄知事選(9月19日現在)  山本英夫(フォトグラファー/名護市在住)

3カ月遅れの始動フェイク選挙との闘い 

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概況:今回の沖縄県知事選挙は、沖縄の未来がかかっており、日本の進路を左右し、アジアの今後に影響する重大な選挙だ。この意義は4年前とも異なる。何が異なるかと言えば、イデオロギーよりもアイデンティティのオール沖縄の正否が懸かっているのみならず、安倍政権が「軍事で飯を食う」国に変えた独裁体制に沖縄をも抱きこめるか否かがかかっているのだ。繰返すが、この選挙は単なる県知事選ではない。そう考えたら沖縄は負ける。

現状:安倍自民党は、18年6月5日、佐喜真淳宜野湾市長を候補者に決めた。その後、自公維新の盤石な態勢を固めて、知事選を始動させた。対するオール沖縄側は、8月8日に翁長雄志知事が急逝してしまい、ゼロから始まった。翁長知事の遺言があり、予想外に早く候補者が決まったものの、自公維新・国家の側に比べて3カ月遅れの始動だった。これを1カ月で取り戻さなければならないのだ。

何が問われているのか?: 

両陣営の違いは鮮明だ。玉城デニー陣営は、デニーカラーも出しながら違いを鮮明にした。だが、ここは佐喜真陣営の「率直」さも貢献しているようだ。普天間の危険除去、対立から協調へ。

 こうして沖縄をこの国に抱きしめていく道だ。辺野古・大浦湾のことを語らず、基地と戦争を語らず、沖縄を「島嶼防衛」の最前線に押し上げていく。いつか来た道だ。

 玉城デニーは実直な男だ。否・否と言わず、丁寧に沖縄の独自な道を説く。経済の再生も、沖縄の道を、希望を語る。平和・経済・福祉を語る。母子家庭で育った彼は、子どもの貧困と正面から向き合っている。

もう時間がない: 

期日前投票が今回も激しく行われている。企業選挙・絆選挙・フェイク選挙なのだ。選挙とは物量の差が歴然たる結果を残すのだ。玉城陣営は特に各地の態勢が出遅れている。物量以上の差をつけられている。命の限り、頑張りたい。 

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