若者へのサービス残業の強制~ひどいIT企業の体験記~

都の紹介でとんでもない搾取パワハラ企業に 鶴見太郎さん(東京在住)

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 私は大学卒業後就職できず、様々なバイトを転々としながら生存してきました。27歳になり、そろそろ正社員にならないとヤバイのではないかという思いが強まり、就活をはじめました。

 しかし、ハローワーク経由で数十社に履歴書・職務経歴書を送りましたが、お祈り通知が戻ってくるだけでした。

 行き詰まっていた時に、ハローワークから都の「わかもの正社員チャレンジ」という事業団―運営は都が「しごと財団」に委託し、さらに「しごと財団」が「旧インテリジェンス」や「アデコ」といった民間の人材派遣企業に丸投げしたダミー事業団を紹介され、この事業団を通して紹介された企業に就職しました。

 しかし、その企業がとてつもなく悪辣な企業だったのです。研修中は朝8時から終電(23時45分くらい)まで、月の残業時間は100時間越えで、休日の出勤もさせられましたが、手取りは12万円前後でした。

経歴詐称を強要する上司

 研修後は客先(現場)常駐の労働でしたが、実際は4次請けなのに3次請けの形で入らされ、また現場入場前の面談では、偽装したスキルシートの提出を命ぜられました。2ヶ月弱の研修、それも講師がいるわけではなく、自己学習しかしていないにもかかわらず、「運用監視」及び「維持構築」の現場で働いてきたことになっていました。

 ほとんど何の知識も技術も無いので、現場では何もわからず、できず、その度に同じ悪徳企業から偽装請負で入っている先輩に「お前のしゃべり方イラつく」「そんなこともできねえのか」「なめてんのか」などといったパワハラを受け続けていました。

 そして、現場の仕事が終われば、通常の企業であれば自宅へ直帰しますが、私が勤めていた企業では中目黒のオフィスに戻り(帰社)、そこで研修時同様終電まで作業をさせられました。

退職後も続く異常な嫌がらせ

 「お前は現場では何もできないのだから、土日どちらかではなく、休日も祝日も全部出社しろ」「健康とか体調がどうとかほざくな」―そう言われた時、もう無理だと思い、辞めることにしました。

 退職の意志を幹部宛のアドレスで伝え、辞めたにもかかわらず、一日に60件近くの安否確認と称した電話をかけてきたり、ラインを送ってきました。着信拒否をしても、別の番号や非通知設定にして何度も繰り返しかけてきました。それは今も続いています。

 24時過ぎに自宅のチャイムを連打したり、自宅の固定電話にかけてきたりしました。このような脅迫行為はやめるよう、また未払い賃金請求の文書を送ったところ、ブラック企業側は弁護士をつけてきました。

 弁護士は、私が帰社して行なっていた作業は「能力向上のための自主学習であり、会社として残業の業務指示は出していない」というふざけきった回答を出してきました。労基署、ハローワーク、税務署と関係各所に諸々の申し立てをしてもらいましたが、ブラック企業側は一貫して不誠実な対応をとっています。

 今後ユニオンの仲間たちと団交や社前抗議などを行い、未払賃金を勝ち取るまで、徹底的に闘い続けていきたいです。

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