連続トークイベント 「書く女」のフェミニズム 誰にも似てないフェミニスト<本荘幽蘭>江刺昭子×伊藤春奈


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2021年1月30日(土)開場18:30/開演19:00
会場:Readin’Writin’BOOKSTORE(東京メトロ銀座線田原町徒歩2分)
参加費¥1500
第1回 誰にも似てないフェミニスト、本荘幽蘭
平塚らいてうは男子に屈しないが、本荘幽蘭は男子を愚弄する――
『いだてん』に登場した明治時代の女性記者「本庄」のモデル、本荘幽蘭。彼女のことを、当時の男性が言い表したフレーズです。
明治初期、武家に生まれた幽蘭は、ある壮絶な体験を経て、新聞記者、講談師、女優、弁士などなど、言葉を操る新しい職業についていきました。そこで彼女は過去をさらけだし、自由奔放な恋愛や結婚をあっけらかんと語っています。男たちはそんな幽蘭をおもしろおかしく書き立て、女たちは無視しました。
幽蘭はこうも言っています――「人生婦人の身となるなかれ」。この国で女の身で生きる地獄の底を見た幽蘭は、男が女に押しつける性規範を笑い、女性の生きづらさの原因だとして家父長制を非難し続けました。
彼女はじつは「色物」でも「妖婦」でもなく、突き抜けた強さと明るさを武器に、ほかの著名なフェミニストと一線を画すフェミニズムを獲得した人でした。そのラディカルで普遍的な言葉は、いまの私たちにも突き刺さってきます。
誰にも真似できないやり方で自分を「解放」した、その道のりと魅力を、じっくりと語ります。
江刺昭子(えさし・あきこ)
女性史研究家、評伝作家。1964年早稲田大学教育学部卒業。文化出版局・編集者を経て71年よりフリーランスに。被爆作家・大田洋子の評伝『草饐』で田村俊子賞を受賞。『女のくせに 草分けの女性新聞記者たち』(インパクト出版会)『「ミセス」の時代 おしゃれと〈教養〉と今井田勲』(現代書館)など。
伊藤春奈(いとう・はるな)
編集者、ライター。幕末史、女性史に関する雑誌や書籍、自治体史などを手がける。著書に『「姐御」の文化史 幕末から近代まで教科書が教えない女性史』(DU BOOKS)『幕末ハードボイルド 明治維新を支えた志士たちとアウトロー』(原書房)など。「花束書房」名義でWEB女性史マガジン「herstory」
主催:河村書店

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