シンポジウム 現代科学技術と人権 科学技術は私達の生活にどのように関わってくるのか


イベント詳細

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8月31日(土)13:00開場 13:30~18:00
会場:江戸東京博物館 小ホール(東京都墨田区横網1-4-1)
資料代¥1000
池内了(名古屋大学名誉教授、世界平和アピール七人委員会委員)「ゲノム編集技術による生物兵器製作の動きについて」/四ノ宮成祥(防衛医科大学校 医学教育部医学科教授)「先進生命科学技術がもたらすデュアルユース問題」/アーサー・ビナード(ミシガン州生まれの詩人)「この世はぜ~んぶ紙芝居!」/天笠啓祐(科学ジャーナリスト)「ゲノム編集技術とビッグデータ」
司会:島薗進(上智大学教授・東京大学名誉教授)
2011年3月11日の未曾有の東日本大震災から満8年が経ち、原子力の安全神話に呪われ、多くの被害者をだした福島原発事故後、政府は一層声高に「イノベーション=技術革新」を叫んでいる。AI(人工知能)、自動運転、ゲノム編集技術など新しい科学技術が私達の生活に入り込む速度が加速している。かつて核兵器と戦争の廃絶を目指した1955年のパグウォッシュ会議や遺伝子組み換え技術の制限を示した1975年のアシロマ会議では、この新たな科学技術が人類の社会生活に及ぼす影響について、科学者自身が責任をもってその難題に立ち向かおうとする姿勢があるように見えた。しかし、現代の情報工学やバイオ技術の革新においては、それらが人類社会に何をもたらすか、十分に考えるいとまもなく、科学技術開発競争が進んでいき、国家がそれを後押ししている。新たな科学技術が、長期的な安全性、人類が育ててきた社会制度との整合性、生物多様性などの課題に対して何をもたらすか、見通せていないにもかかわらず、グローバル競争に生き残るために科学技術が進んでいく。国家は経済成長、国内管理・統制としてそれを後押しし、軍事技術への応用も大きな動機となっている。倫理が科学技術に追いつかない時代と言えるだろう。このシンポジウムでは、現代の科学技術の革新が私達の生活に、また、将来世代の人々の生活にどのように関わってくるのかを見つめ、科学技術の倫理的な方向づけについて、また、人権という観点からの制御について、グローバルな市民社会の一員としてともに考えていきたい。
主催:ゲノム問題検討会議 https://genome714com.wordpress.com/
問合せ:神野玲子 E-mail:jreikochan@yahoo.co.jp 携帯番号:090‐2669‐0413

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