あまりに杜撰な 被告=県警の反論

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国賠訴訟(第5回)報告

 本紙編集長が不当逮捕され、兵庫県警が事務所を家宅捜索、名簿やパソコンを押収したことに対する国賠訴訟の第5回裁判が、大阪地裁で行われた。前回は被告兵庫県警の準備書面への反論を原告弁護団が行った。今回は県警の反論と原告の再反論を事前に書面で提出した。  

検事の反論書は非常に分厚く、「これだけ資料があるから捜査が必要」と裁判官に印象づけるためのものだ。だがその根拠は薄く、岡本公三さんと「オリオンの会」の解説、山田編集長の通帳の出入簿記録、新聞社の登記簿登録だけだ。すでに原告が「それらと新聞社の捜索とは無関係」と主張し続けていたものであり、被告はろくに原告の主張も聞かず、証拠も見ずに言いがかりを続けていることになる。次回裁判は被告がその反論書を読み上げることになるが、弁護団は「未だに法廷で言うとは信じられない。杜撰過ぎる」と呆れていた。  

報告会では、戸田ひさよしさん(前・門真市議)が、激化する「連帯労組」弾圧について報告。地裁前座り込み集会(9月25日)、11月16日の大阪大集会への参加を呼びかけた。また「レッツゴー★メーデー」主催者は、警察から複数人が暴行被害を受け、抗議してその場で謝罪させたと報告。さらに「他人の通帳を使った」なる「詐欺罪+マネロン防止法違反罪」で弾圧された統一共産同盟メンバーは、「今秋の天皇即位式に向け再弾圧への警戒が必要」と話した。(編集部・園)        

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