【ぷりずむ】

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 山本太郎の選挙活動が脚光を浴びた。これまでなら選挙に出なかったであろう人まで掘り起こし、10人を擁立。2人の障がい者が代議士となった。大阪駅前演説会に行った。沖縄から始めた街頭演説会には多くが集まり、「そうだ!」と打ち手をたたく。2015年秋、戦争法に反対する集会以来の参加者だ▼「新自由主義がいきわたり、人の価値が金儲けの資源としての生産性ではかられる。これを変えよう、人の尊厳を互いに認めあう世に変えてゆこう」と呼びかけた。さらに消費税廃止と累進課税の強化、奨学金返済免除などの政策を語った。れいわの候補者たちは自分の言葉で語る。それが聞く者の心を打ち、人を動かした▼今回の参院選ではもう一人、「労働者の使い捨てを許さない!」と全国を駆け回る大椿ゆうこの演説も人の心をつかんだ。これらの人たちが表に出てきたのは時代の要請、歴史の要求だ。それに応えた彼らの周りでは多くの人が動いた。それでも選挙だけで世が変わるわけではない。選挙を契機に新しい人のつながりが生まれ、世を動かす一つの方法としての力を持てるかである。自分の居場所から時代の要請に向きあおう。 (n)

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