迷惑千万 G20大阪 配達員 Aさん

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交通規制で食料配達員が悲鳴

 大阪府警は、6月28日~29日にインテックス大阪(大阪市住之江区)で開催される「G20(20か国地域首脳会議)」とその前後1日ずつの4日間、6月27日~30日の期間に阪神高速(阪神高速道路)などで実施する交通規制について発表した。  会期中の4日間は各日早朝から深夜まで大規模な通行止めが予定される。 (編集部)

 私は大阪市24区内の家庭に食料品の配達をしています。6月下旬に大阪で開催されるG20は迷惑です。阪神高速の環状線は27~30日の4日間封鎖され、一般道でも大規模な規制が行われ、配達エリアによっては全く進入できないコースも出てきそうです。  

ラジオCMで、こんなやり取りがありました。「(女性の声で)G20の開催に伴い交通規制が行われるの」「(男性の声で)え、そんなの聞いてないよ」「(女性)だから今言っているのよ」……。支配する者が集まって話をするのだから、支配される者は大人しくしておけ!というバカにしたような態度がCMにもにじみ出ています。  

日常の配送を 貫徹したい

G7だろうがG20だろうが、出された声明に法的縛りはない非公式な会合。それなのに、各国内で民主的な手続きによって進める政策より優先されるという問題もあります。各国の支配層がその権力をより強化し、自国の資本がより大きな利潤を獲得できるように行うことが、あたかも公共の利益のためであるかのように謳われ、市民の日々の暮らしが犠牲にされてしまう。この会議の在り方自体が最も端的にその現実を表しています。  

手をつなぐべき人たちにおいても、「平成最後の…」とか「令和最初の…」とか騒ぐのと同じマインドで、「仕方ないよね」「協力しよう」となるのであれば、本当に救いがありません。これが反戦や反原発のデモであれば、「やるのは勝手だけど、他の人間に迷惑をかけるな!」と鬼のような形相で言われるのに…。  

大手配送業を中心に、該当日または該当エリアの配送を行わないところもあるようです。しかし、私たちは日常の配送を貫徹することで「一部の人間が一部の人間の利益のために、多くの人たちを犠牲にする構造」に対し、ささやかではあるけれど抵抗を試みたいです。

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