【訃報】「経産省前テントひろば」の村長 渕上太郎さん逝く 乱鬼龍

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 権力の牙城というべき、東京「霞ヶ関」経済産業省の一角に、テントを建てて脱原発、再稼働阻止を訴え、行動を続けてきた、「経産省前テントひろば」共同代表の渕上太郎さんが、さる3月20日(水)朝、亡くなった(享年76歳)。  

3月23日(土)に「通夜」、24日(日)に「告別式」が行われ、「テント」の関係者や、古くからの仲間ら、多くの人たちに、見送られて旅立った。  

渕上さんは、2011年3・11の衝撃を受けて、同年9月11日に建てた「経産省前テントひろば」のいわば「村長」ともいうべき立場。  

「テント」の占拠をほぼ5年にもわたって続け、徹頭徹尾、今日に至るまで、抗議行動を継続し続けているという「テント」のたたかいの、文字通り、リーダーとして、たたかいぬいた死だったと思う。  

私も告別式に参加し、別れを告げたが、その顔は、なんだか笑っているような、とても好い顔だなと思った。  

ちょうど、今、桜が満開の季節。渕上さんの人生の花道を飾るかのような充実した生を、全うした人生だったと思う。  

残った私たちは、まだ、まだ、ねばれるだけ、「経産省前テントひろば」の行動を、続けるだろう。それが渕上さんへの、哀悼とともに、その意志をつなぐことだと思う。

渕上太郎春風となり天に行く     乱鬼龍

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