能勢から世界へ平和を願う ピーススマーケット・のせ実行委員会 細谷 常彦

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ピースマーケット・のせ2019開催

次の世代に戦争のない 平和な世界を残したい

 それは能勢町内の新聞に折り込まれた一枚のチラシから始まりました。そこには高齢者住宅に住む清州辰也さんの、「孫や次の世代に戦争のない平和な世界を残したい!!」という切実な願いが綴られていました。  

清州さんは1943年、20歳の時に学徒出陣し、南方軍に配属されました。1944年、乗っていた輸送船が故障し漂流2週間、1000人余りの乗員が一滴の水も一粒の米もない絶飲食を強いられました。敗戦をベトナムで迎え、半年間の俘虜生活をへて1946年3月に帰国、大阪駅から大阪城しか見えない一面の焼け野原に立ち、「戦争だけは二度としてはならない」と強く決意したといいます。  

2016年、清洲さんの想いは「ピースマーケット・のせ」の開催へと結実しました。古来の市場(バザール)にならい、能勢の里山で平和を願うひとびとが集い、心と物と夢が行き交う市場(いちば)をつくりたいという私たちの想いは能勢町民をはじめ近隣の住民にも受け入れられ、1000人の参加を得ました。  

あれから4年、世界各地の紛争は絶えず、足元では介護の手立ても移動手段もなくて外に出られない人、心の疲れから家に閉じこもる人も数多く、毎年2万人を越える人びとが自らのいのちを絶つ現実があります。  

誰もが安心し、助け合って暮らせる地域をめざすことと、平和な世界を望むことは、深くつながっていると痛感します。  

武器を捨てて手をつなぐ勇気と、大地とともに助け合って生きる未来を信じて、今年も「ピースマーケット・のせ2019」を開催します。  

当日は世界のソウルフードや50店舗のフリーマーケットが並び、グラスルーツ音楽、アフリカ太鼓、朝鮮舞踊、ラテン音楽、レゲエなどが人気で毎年800人の参加を得ています。  

さらに今年はドイツのシュタットベルケに学ぶ市民エネルギーの取り組みや、町内の若手農家による農業振興など、この催しが人と人、人と自然の出会いを広げ、深める契機になればと願っています。

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