【東京4/27-5/1】終わりにしよう天皇制     反天ウィーク終わりにしよう天皇制!     「代替わり」に反対するネットワーク 井上 森 さん インタビュー

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天皇代替わりを前にして、「明仁=平和主義者」キャンペーンをはじめ、さまざまなイベントが予定されているが、同時に事前弾圧も予想される。おわてんねっと(終わりにしよう天皇制! 「代替わり」に反対するネットワーク)は、110団体の賛同をもって活動を開始。4月30日の天皇退位、5月1日の新天皇即位を中心とする「10連休」に対抗して「終わりにしよう天皇制! 反天WEEK」を4月27日~5月1日まで開催する。同ネットの井上森さんに抗議行動の意義・内容を聞いた。(編集部)

 政府は、「5月1日 天皇の即位の日の前後は大型連休。国民こぞってお祝いを」と、呼びかけています。「昭和」から「平成」への代替わりは、自粛・服喪の「悲しみの強制」でしたが、代替わりでは「奉祝の強制」です。  

政府が1昨年、「5月1日即位」の日程を決めたときの理由に、4月29日の「昭和の日」との連続性をあげていたことも重要です。4月29日(昭和天皇の誕生日)=「裕仁の日」、30日(退位の日)=「明仁の日」、5月1日(即位の日)=「徳仁の日」と、3日続けて三代の天皇を「寿ぐ」ことを求めているのです。  

天皇制は「血の連続性」で成り立つ国家制度です。「裕仁は戦争との関わりがあるが、現天皇は平和主義だ」という理解がありますが、大きな誤解です。明仁は即位の日から常に「国民とつねにともにあった昭和天皇」と語り、戦争に言及する時も「平和を愛した昭和天皇の御心が通じず」という趣旨のことを述べています。  

彼は父・裕仁の戦争責任を免責し、天皇の「無謬性」の再生産を人生の柱にしてきたといっても過言ではありません。  

そのような三代を貫く天皇の物語に対し私たちは、逆に貫く行動をぶつけます。  (左表参照)    

圧倒的に少ない 天皇制反対世論

君主制をとっている国のなかでも、日本の反対世論は、圧倒的に少なく、「安定している」といわれているイギリスや北欧でも15~20%の「君主制反対」世論があります。スペインでは半数に近いのです。  

ところが日本はわずか4%です。グローバル化が進み、外国出身の人々と接する機会が増えるとともに支持率が上がっていることが特徴です。  

人々は、「免疫」や「結界」のようなものを天皇に求めているのでしょう。これは、「浄」「不浄」にまつわる宮中儀式が多い皇室の伝統とも合致します。外国人と笑顔で場を共にしながらも、後で「手を洗う」ような感覚が、日本人にはあると思います。  

外国人労働者受け入れが本格化するなか、私たちは共にスクラムを組まなくてはならないのです。国家的な「心の拠り所」など欺瞞に過ぎないという意識が、彼・彼女らとともに生き延びるために重要です。  

 代替わりは  天皇制廃止の好機

天皇代替わりは、天皇制が一時的に弱体化するので、チャンスです。日本社会はまっさらな新天皇・徳仁と向かいあうことになります。「お人柄」やイメージが白紙である分、天皇制そのものが露骨に表出し、「このような制度がなぜあるのか?」「本当に必要なのか?」という問いが、届きやすい状況が生まれます。  

東京五輪後の日本社会を生きるには、これまでと違う価値観や想像力を身につけなければなりません。「明治」以降、150年にわたって、天皇=日本国家を求心力として進められてきた近代化は、限界を迎えています。原発は爆発し、地方は疲弊し、格差は世代を超えて拡大しています。  

天皇制と闘うことは、その想像力を解き放つための重大なカギです。「横の連帯が大切」という安直な話にとどまらず、天皇制と意識的に攻防点をつくりあげることが大切です。運動的な緊張感なしに、想像力の解放などないからです。民族解放闘争や民主化運動を体験していない旧帝国主義国で民主的なマインドを育むために最低限必要な闘いだとも思います。  

小さな集まりでも、ビラまきでもいい。できることを、できる範囲で、なんでもいいので、この代替わり期に「天皇制やめようよ」という声を津々浦々で上げましょう。  

日本人の「常識」に挑戦する反天皇は、面白い運動です。静かにビラまくだけでもドキドキできる(笑)。そういう体験がもっと広まればいいな、と思います。

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