【森友問題】維新の党・大阪府知事の関与は明白

松井知事の責任追及を

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●森友認可の決定打は維新・松井の指示

 森友学園疑獄が安倍政権を再び直撃し、もはや退陣しかないことが明確になっている。しかし、森友学園を最初に認可した地元大阪の維新の会の松井知事らの責任は問われていない。

 籠池が維新の府議に「私立小学校認可」を求めて働きかけをしていたことは、すでに明らかになっている。また、籠池が塚本幼稚園で配布した保護者への手紙には、「橋下前大阪市長とは、平成26年に両陛下が京都から鶴見区においでになったときに、現大阪府知事・松井一郎氏とともに奉迎させていただきました」と書かれていたことも明らかになっている。

 2014年12月の私学審議会資格審査では、「こんな小学校はありえない」という意見が続出した。だが、15年1月27日に異例の臨時の私学審議会が開かれ、松井府知事が「認可適当」と強引に押し切った。議事録をみても、梶田議長が認可を前提に強引に議論をすすめているのがわかる。松井知事からの指示は明確だ。校舎の建築基準でも、松井知事が基準を緩和し、それが適用されたのは森友だけだ。

 また、塚本幼稚園に隣接する新北野公園を、「幼稚園が独占的に球技に使用している」とする地域住民の声があり、市が公園内の緑地化を計画したところ、維新の市議2人と同法人の籠池泰典理事長が反対したために、市は計画を撤回した。そして昨年、府議会でも維新の責任が追及された。

 安倍昭恵とともに、松井も証人喚問が必要なのは明らかだ。

●大阪で抗議デモ・集会

 3月29日、「森友学園問題を考える会」が大阪府庁前一周の昼休みデモを行い、約130名が参加した。大阪府庁前では「松井は責任取れ」「百条委員会を設置しろ」「安倍も松井もやめろ」とコールし、自殺者まで出した近畿財務局前では隊列全体で「真実を明らかにせよ」と強く抗議した。

 「考える会」の田中直子さんに維新の責任追及をする思いを聞いた。

 「『大阪2・26事件』と呼ばれる会談があります。野党時代の安倍と、日本教育再生機構の会長・八木秀次と、松井一郎、梶田叡がミーティングを行い、意気投合したところから、森友認可は決定的になりました。彼らは日本会議のメンバーです。つまり、彼らが国家主義教育のベルトコンベアーを敷き、籠池を乗せたのです。籠池は、国会証人喚問でも『維新の世話になった』と証言し、梯子に登らせたのは誰だと聞かれて、2回も『松井だ』と言っています。

 維新の考え方が籠池と同じだからです。新自由主義教育と、国家主義教育の合体です。大阪の教育基本条例の改悪の先駆けです。民主主義の幻想すら消えていく中で、国家主義教育が強化される。これを許さずに行動することは、市民の責任であり、後に続く子どもたちへの責任だと思います」。(編集部・園)

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