【ぷりずむ】一昔前までは、ネットなどなくても世の中はまわっていたはずだ

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 先日、某NPO団体で借りているサーバーで大規模障害が発生し、4日にわたってダウンした。その間、メールの送受信もできなければ、ホームページの更新もできない。折しも大雨暴風警報が出ていたのに、閉室のお知らせもできなかった

▼困った。弱り果てた。自分たちがどれほどネットに依存しているか、ひしひしと思い知らされた。結局、実害はさほどなかったものの、突如、通信を遮断されてしまうのは、不安なことこのうえなかった

▼しかし、一昔前までは、ネットなどなくても世の中はまわっていたはずだ。それなのに、それが不思議なことのように思えてしまう。システムに依存すると、依存しないと生きていけなくなってしまう。依存症は、アルコールや薬物やギャンブルなどにかぎったものではない。私たちは、システム依存症だ

▼山田編集長は、皮肉にも逮捕され通信を遮断されたことで、そのあたりの問題に気づかれたようにも思える。逆説的ではあるが、そこに可能性を感じると言ったら、言い過ぎだろうか。このシステムを完全に断ちきるのは無理でも、部分的にでも、システムに依存しない生をとりもどしたいと思う。 

(K)

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