センター移転は森友・加計問題に通じる/企業を儲けさせるだけの計画

釜ヶ崎は労働者のまち!センター潰すな!仮移転も本移転も許さない! 西成特区構想はジェントリフィケーション!大集会

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センターは釜ヶ崎の心臓

 11月11日、西成市民館(大阪市)にて、「釜ヶ崎は労働者のまち! センター潰すな! 仮移転も本移転も許さない! 西成特区構想はジェントリフィケーション! 大集会」が開催された。釜ヶ崎では現在、西成特区構想・まちづくり会議の在り方が問われているなか、事前説明すらないままに、労働福祉センターの「仮移転工事」が強行されている。稲垣浩さん、大谷隆夫さん、本間全さんが問題提起し、以下に発言要旨をまとめた。(編集部)

稲垣 浩さん

 私は釜ヶ崎地域合同労組から、まちづくり会議に委員として関わっていますが、会議は非常に閉鎖的です。私の主張は「労働福祉センターの建て替えに反対し、ピンハネ問題をどうなくしていくのか」です。しかし、委員が約30人いるなかで、私以外全員がセンター建て替えに賛成しています。ピンハネ問題が、まちづくり会議で取り上げられることはありません。私が追求したところ、福原宏幸氏(労働施設部会座長・大阪市立大学教授)は、「全国的な問題で難しい」と一言で終わりです。

 労働福祉センターは1970年に、移転先の南海高架は1936年に造られました。どちらが安全なのかは一目瞭然です。22億円の税金を使い、労働福祉センターの建設を請け負った奥村組は1970年当時、「100年もつ」と公言しています。

 西成区健康福祉センター分館(旧市更相)も、大正時代に建てられた大阪府庁の庁舎も、耐震工事は済んでいるのです。労働福祉センターに耐震性の問題があるなら、耐震補強工事を行うべきです。大阪府は安心・安全と謳いますが、逆行しています。

 ある労働者は、「センターは釜ヶ崎の心臓だ」と表現しました。その通りだと思います。行き場所がなくゆっくりしたい人は、1・3階でダンボールをひいて寝ています。大阪府内で唯一の場所です。花園公園のテントつぶしの名分は「誰もが利用できる公園にする」ですが、行政代執行後は24時間閉鎖されたままです。まちづくり会議では、釜ヶ崎労働者がどうすれば幸せになるかという話は一切出てきていません。

 みなさん、声を挙げてください。センターをつぶさせてはいけません。辺野古の闘いのように、工事強行に対して、座り込んで阻止しなければいけません。

行政側の一方的な説明 名ばかりの「まちづくり会議」

大谷隆夫さん

 南海高架下へセンター仮移転の話が明らかになったのは2016年7月末でした。私たちはこれまで、一般傍聴要求行動をビラまきや署名集めを通して行っています。

 しかし、傍聴すら認められないまま、移転工事は事前周知もなく、今年4月から強行されています。今年6月23日に、計7人が集まって、まちづくり会議が行われている会議場前で「傍聴を認めろ」と抗議行動をしました。即座に通報され、警察官約20人が導入されました。いまの日本の民主主義の実態です。

 韓国では人々の力によって、朴槿恵政権を打倒しました。私たちも、集会やデモ、座り込み闘争を通して、問題を多くの人に伝えて、集まってもらう取り組みをしなければいけません。

本間 全さん

 いま実施されているアンケート調査(まちの現状と将来ビジョンに関する調査)について問題提起します。調査は結論から申し上げて、誘導的で酷いものです。

 そもそも、西成特区構想・まちづくり会議の問題は、森友・加計学園や築地移転の問題と類似しています。(1)税金を支出し、(2)再開発を市民・住民の利益に反して行い、(3)企業に売却して儲けさせるということです。また、まちづくり会議の意思決定の過程が曖昧です。「情報公開や民主的な決定プロセス」を謳っていますが、一般傍聴の機会は2015年以降なく、一般発言の機会は2014年に6回開催された会議のなかで1回だけでした。あとは行政側の人間が決定事項を事後説明することを繰り返しています。センター仮移転については資料(第6回あいりん地域まちづくり会議)では「2018年まで何もしない」と工程表で明記されているにもかかわらず、突如として一方的に進められています。

 私自身、ビラ配りをしているなかで、労働者から「移転することを知らなかった」、「いまのセンターがなくなったら困る」という声を多く聞いています。上述の調査は労働者・住民500人を対象としていますが、「民主的にやっている」という体裁を整えるために、実施しているようにしか思えません。調査内容について、行政に問い合わせて内容を入手しましたが、労働者の方を向いているとは思えないものになっています。調査中に「嫌になって途中で出ていった」と話す労働者もいます。

 調査を受けるにあたって、金券500円が支給されます。お金がないときの500円は非常に大きいもので、調査を受けることは否定しません。しかし、この調査を受けることは、センター潰しに寄与してしまうことを訴えたいと思います。

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 なお、本集会に連帯アピールとして、西山直洋さん(全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部)が「座り込み闘争に連帯していく」旨の発言と「アブレ手当の口座振込」についての問題提起があった。

 また、中桐康介さん(長居公園仲間の会)からは「釜ヶ崎は3つの外と連帯をする必要がある」として、「(1)釜ヶ崎の外にいる非正規雇用労働者との連帯、(2)釜ヶ崎の外から釜ヶ崎にやってきた介護労働者や外国人労働者との連帯、(3)海外の労働者との連帯」を提起した。

 編集部は今後も釜ヶ崎を巡る問題を追っていきたい。

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